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奨学金の繰り上げ返済すべき?

新社会人向け、○○すべき?シリーズの第2弾です。

今回は「奨学金の繰り上げ返済」についてです。

自分自身もかなり悩んだ問題ですので、自分なりの結論をまとめてみました。

 

奨学金の種類について

この記事では、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金について記載します。

JASSOの貸与型の奨学金には、

の2種類があります。第2種については繰り上げ返済を行うことで、返済期間に上乗せする予定だった利息分が帰ってくることになります。

 

急いで繰り上げ返済する必要がない理由

結論から言いますと、急いで繰り上げ返済をする必要はない、と考えています。

(※奨学金も「借金」なので、月々ちゃんと返済しましょう。)

私がそう考える理由を挙げていきます。

1. 一般的なローンに比べ、利率が低い

奨学金の利率は、最大でも年利3%に設定されています。

しかし実際の所、近年は0.3%近辺で推移しています。

これは一般的なローンに比べ、圧倒的に安いです。奨学金を一括返済した後に銀行ローン等を借りるのは損ですので、将来ローンを借りなくて言いよう奨学金分をプールしておきましょう。さらに、適切な資産運用すれば、奨学金の利息分を十分埋め合わせるだけのリターンが得られる可能性がありますので、それを狙うのもよいでしょう。

平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率 - JASSO

 

2.もしもの時の保険にもなる

奨学金のメリットの1つとして、3種類の救済制度があります。

うまく活用することで、もしもの時の保険として利用できます。

  1. 返還期限猶予
    →最長10年間返済を待ってもらえる
  2. 減額返還
    →月々の返済額を半額にして倍の期間で返済する
  3. 所得連動返還
    →卒業後の収入に応じて月々の返済額が減額される制度

猶予制度は、年収300万円以下などとの申請条件が設けられていますので、適用条件に十分注意ください。ただし、滞納すると一般のローンと同じようにペナルティーがある点にご注意ください。

返還が難しいとき - JASSO

3. 月々の支払いが減る訳ではない

奨学金の返済額は決められており、特別な事情がない限り変えることは出来ません。

もし繰り上げ返済したとしても、減るのは「返済期間」で、「返済額」は変わりません。

 

 

それでも、返せるなら返してしまった方がいいこともある

私自身は、社会人5年目の段階で繰り上げ返済しました。

今から思えば焦って繰り上げ返済する必要はなかったものの、以下の理由から繰り上げ返済するに至りました。

  1. 早期返済する方が、返還される利息分が多くなる
  2. 完済したという心理的安心感
  3. 結婚に伴う夫婦の資産状況の整理

特に3番については、結婚時に十分話し合いが必要になります。

ライフステージの変化で共働きが不可能になった場合、残された奨学金の返済をどう負担していくか、よく考える必要があります。

奨学金とは言え、例えば結婚相手に「300万円借金がある」ような状態ですので、よくよく考える必要があります。)

 

奨学金の返済計画は長期に渡りますので、ライフステージの変化も考慮して決める必要があります。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。